郵便番号のはなし

December 14, 2017

ダブリンアドベントカレンダー14日目。アイルランドの郵便番号の話です。

ダブリンに引っ越してきて驚いたことの一つに、郵便番号制度があります。実はアイルランドには最近まで郵便番号を使った郵便の配達システムがなかったらしく、もともとは住所のみで郵便配達を行っていたようです。それを不便に感じていたのか感じていなかったのかよくわかりませんが、2015年になってEircodeと呼ばれる郵便番号システムが導入されました。このため、現在はこのEirocodeを郵便番号として使っています。

https://www.eircode.ie/

Eircodeは D02 AF30 のように7桁の数字もしくはアルファベットの記号から成り立ちます(このコードは ダブリン市庁公邸 のものです)。
前半3文字がRouting Keyで、郵便物などの分類に使われるようです。後半4文字はランダムに振られており、各戸を識別するための番号になっています。

このEircodeですが、何を考えたのか建物の個別の区画ごとに割りあてる形で番号体系が設計されています。これにより配達先を郵便番号だけで完全に特定することができるので、(過剰スペックな気もしますが)便利といえば便利です。ダブリンは続き長屋のように複数戸がつながった住宅が多いのですが、この区画一つ一つに異なる番号が振られています。

Eircodeの検索サイトより。赤い点の一つ一つに個別の郵便番号が振られている Eircodeの検索サイトより。赤い点の一つ一つに個別の郵便番号が振られている

では実際にどの程度使われているのかというと、実際のところは普及途上という感じでしょうか。荷物や郵便は、正直Eircodeを書かなくても届きます。書類の住所欄にも郵便番号があるものはそんなに多くありません。私自身、自宅のEircodeが覚えられず聞かれるたびに検索サイトで検索しています。

きちんと普及すればそれなりに便利なのでしょうが、今のペースやアイルランド人の気質を見ているとこのままあまり普及しない気もします。不便しないのであれば、それはそれでいいのかもしれません。あるいはドローンによって配達がもっと自動化された将来に活用されるようになるのかもしれません。

ちなみにダブリンの都心部についてはエリアごとに数字が振られていますが、これはまだ英国領だった頃にダブリンだけに独自に導入された郵便番号システムの名残だそうです。
リフィー側を境に北側が奇数・南側が偶数の番号が振られていて、1年も住んでいると番号だけである程度の位置と雰囲気がわかったりします。東京23区の区名みたいなもんですね。Eircodeよりもこちらの方が余程市民に馴染みがあり、土地柄と結びついていたりします。

ダブリンの区割り ダブリンの区割り

アイルランドの郵便番号システムの変遷については Wikipedia にもっと詳しい話が乗ってたりしますの気になる方はぜひ読んでみてください。

https://en.wikipedia.org/wiki/Postal_addresses_in_the_Republic_of_Ireland